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永ちゃんのジンライムの話が好きです。

永ちゃんのジンライムの話が好きです。

記憶なので間違ってたらごめんなさい。でも、あらかたこんな話。
NHKの「矢沢永吉 闘う63歳」という番組でやっていたくらいだからいろんな人が取り上げているネタではあると思います。
もちろんファンも多い方ですから。

若いころ、もちろんデビュー前の話ですが、横浜の店で演奏をしたときに、外人さん(米軍か?)が「お前ら面白いな!(笑えるってことじゃないですよ)」ってチップくれたそうなんです。

当時お金もなかったし、それがうれしかったらしくて、そのチップ、いくらでしょうね、千円とかそのくらいですかね、ひょっとしたら500円札かもしれないですね、ドルってことはないと思うけど。で、そのチップを握りしめてバンドのメンバーと憧れてたバーというか飲み屋さんに走ったらしいんですよ。

そこで、ずっと憧れてた「ジンライム」を早速注文。
それを「これがジンライムかぁ!ウマいもんだなぁ~」とちょっと感動したっていう話なんです。

そこでね、「いつか自分の金で何杯でもジンライムを飲めるようになりたい」って。

でね、そのジンライムっていうのは、フレッシュライムではなくって、いわゆる「ライムシロップ」で作ってある。
そりゃフレッシュライムの方がキレがよくってうまいのかもしれないですし、まあ、フルーツなんてものはフレッシュの方がいいに決まってるんですが、今じゃちょっとしたお店ではフレッシュの方が当たり前。

そこで永ちゃん、「俺にとってのネ、ジンライムはさ、やっぱライムシロップじゃないと本物じゃないわけよ」っていうのがこの話なんです。

飲みたかったものがもらったチップで飲めた感動。これ、小さな成功体験だと思うんです。
で、「自分の金で何杯でも」っていうのは、やっぱり上昇志向というか、ビッグになるという明確な目標をもっていたんでしょう。というかこのインタビューで永ちゃんも「てっぺんに行く」と言っていたかと思うのですが、そういうことでしょうね。

で、好きなのは、若いころ、金もなくって、でも、欲望や目標だけあって、一所懸命何かに取り組んで、そこで得られた小さな成功体験を、永ちゃんはずっと忘れていないっていうことなんですよね。

ビッグになるとか、そういうことになると、自分自身スモールなんですけど、小さな成功体験、仕事やってて「よかった」とか「ウレシイ」と思うことって、あると思います。
それが永ちゃんのジンライムほどのことかどうかは別として。
小さな成功を特に若い人にはもっと感じてほしいし、大事にしてほしいと思うんです。
そのためにも小さな成功をきちんと評価して、そして一緒に喜べる自分でありたいと思ってます。
それは、会社だって、バンドだってきっと同じなんじゃないかと。

ところで、これもうろ覚えですが、ジンライムというのは船員がビタミン不足にならないように船医さんが、「飲むんだったら割って飲め」ということで、ライムシロップを船積して船員に進めたのが起源とか。
なので、オリジナルのレシピはシロップなんだそうです。うろ覚えですが。
その辺の話は鶴亀のマスターに任せましょう。

ジンライム、飲みに行こうかな。